2009年08月31日

カンドンブレ

カンドンブレ(candomble)は、ブラジルの民間信仰のひとつ。主に低所得者層と中産階級から信仰されている。中心地はバイーア州。

アフリカの土着宗教(特にヨルバ語族の伝統を継承している)が、奴隷貿易とともにブラジルへ渡来し、カトリックへの強制改宗にともなって独特の発展をとげた。その過程においてインディオの信仰カボクロやエスピリティスモ(心霊主義)など複数の信仰をも取り込み、1830年に組織化された。

ブラジルの総人口のうち約1.5%(およそ200万人)が信仰しているとされ、信者らはキリスト教会とほぼ同じ頻度でテヘイロ(Terreiro、儀式を行う場所。カンドンブレ教会)に通うという。

カンドンブレという言葉は、プランテーションで働かされていた奴隷たちの宗教的舞踊「カンドンベ」と家を意味するヨルバ語「イレ」をつなげた造語。

カンドンブレの儀式では、アタバキとよばれる三本の打楽器(パーカッション)のリズムに合わせ、聖職者がその身にさまざまな神を憑依させる(信者が神懸かることもある)。カンドンブレの神々は、オリシャ(Orixa)と呼ばれ、それぞれのオリシャには自然現象や色、曜日、好物、司る人間の内臓などが割り当てられている。神々の数は地方やテヘイロごとに差異があり、その正確な数はだれにもわからないとされる。これは各地の精霊信仰や日本の神道における八百万の神にも通ずるものがある。

なお、ハイチのブードゥー教やキューバのサンテリアなどはカンドンブレの仲間である。

世界のはじめ、最高神オロドゥマレ(またはオロルン)がイファ(Ifa、運命)とオバタラ(Obatala、天)とオドゥドゥア(Odudua、地)を創った。オバタラとオドゥドゥアから2人の子供、オシャラ(Oxala、太陽)とイエマンジャ(Iemanja、海)が生まれた。この2人からほとんどのオリシャが生まれた。そのためこの2人は「偉大なる父」「偉大なる母」と呼ばれる。




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